さまざまな顔を持つ秋葉原

秋葉原画像①

■多くの人を引き寄せる魅力を持つ街

秋葉原は、東京都千代田区にある秋葉原駅の周辺のことをいい、千代田区の外神田と神田佐久間町、そして台東区の秋葉原周辺を指して呼んでいます。
近代的な高層ビルが建ち並ぶ東京を代表する街で、さまざまな顔を持つのが秋葉原の最大の魅力です。
秋葉原はかつてオタクの街といわれました。
オタクとは、自分の好きなことや興味のあるものに精通するというよりは、過剰なくらいに傾倒しすぎる人に対する呼称で、そんなオタクが喜ぶような品が秋葉原にはたくさんあるのが最大の特徴です。
もともとは家電製品や電子部品、アマチュア無線機などが多く揃う、家電関係の品が好きなマニアックな人が集まる場所としてよく知られていました。

■オタクの内容がどんどん進化

家電の街というイメージだった秋葉原はその後、よりオタク度を高めていきます。
鉄道マニアは日本全国に非常に多いですが、そんな鉄道マニアにとって秋葉原は聖地といえるでしょう。
1990年代後半に秋葉原に店を構えたガレージキットが元祖的存在で、現在に至るまで鉄道模型関係の店は増え続けています。
2006年までは交通博物館がありましたが、現在は閉鎖しており、その代わりに家電量販店やホビーショップが数多く進出してきたことから、購入目的で利用できる店舗が増えたといえます。

秋葉原画像②

■パソコンからジャンク品まで

今や家庭においても1人1台が当たり前となったパソコンですが、1976年にNECが秋葉原においてショールームをオープンさせたことから、パソコン関連の企業や商品を扱う店が増えていきました。
その後、Windows95の爆発的大ヒットにより、パソコンはもちろん、パソコン関連機器の需要も増えたことから、正比例するように店も増え、秋葉原はパソコンの街としての顔も持つようになっていきます。
一方で、もともとオタクの聖地と呼ばれていただけあって、ジャンク品と呼ばれるワケあり品を扱う店もあるのが秋葉原のもう一つの特徴です。
もともと秋葉原は終戦後に闇市が立った場所で、日本に駐留していた米軍が無線機や部品などを多く放出したことから、ジャンク品が増えたという経緯があります。
日本語にすると故障品という意味になりますが、米軍が放出した品だけに、ジャンク品といえども価値を見出す人は多く、今では中古品のパソコンやゲーム機なども加わって、ジャンク品専門店巡りは秋葉原の名物となりました。

■アニメにゲーム関連も秋葉原

そもそもオタクという言葉は、アニメ好きに対してよく用いられていた傾向があり、日本が今のようにクオリティの高いアニメ作品が作れるようになったのは、秋葉原の果たした貢献が大きいといっても過言ではありません。
同人誌が揃い、アニメに関連したゲームも登場するなど、アニメと同人誌、そしてゲームが三位一体となって発展を遂げた結果、よりディープな世界に入り込んで楽しむ人が集まったのも、秋葉原ならではといえます。

■エンタメでも独特の世界を生み出した

エンタメ関係では、なんといっても有名なのがメイド喫茶です。
アニメ要素を現実世界に作り出したという斬新な発想から、日本だけでなく世界中からも多くの人が秋葉原のメイドカフェを訪れるようになりました。
近年では店によってさまざまなコンセプトを作り、独自性でアピールしてお客を呼び込んでいます。
さらに、会いに行けるアイドルというコンセプトで生まれ、今や日本を代表するアイドルグループとなったAKB48が生まれたのも、ここ秋葉原でした。

■築浅賃貸オフィスが増えている

オタクのイメージとはなかなか結び付かないものの、秋葉原は高層ビルが建ち並ぶ都会的な街です。
そのため、秋葉原駅近くにある賃貸オフィスは築浅の物件が多く、厳しい耐震基準をクリアし、より地震対策が強化された建物が見つかります。
また、秋葉原一体にさまざまな店が溢れていることから、賃貸オフィスを提供するビルも1階や2階部分はテナントが入る仕様になっていることが多く、賃貸オフィス物件が商業経済活動の一翼を担っているのが特徴です。
コンビニや飲食店、あるいはショッピングができる店など、テナントとして入っている店は多種多様なため、上階のオフィス部分で仕事をするにあたって、テナントがとても便利になるところもあれば、あまり毎日の仕事には関係しないというところもあります。

■新旧混在型の賃貸オフィス

通りに面したところに立つ賃貸オフィス専用の建物は、外壁にガラスウォールを用いるなど、外観の美しさにもこだわっていて、ハイセンスでエレガントなオフィスは大いに魅力的です。
内装も当然美しく、気分よく仕事ができる環境になるでしょう。
一方で、大通りから1本逸れると、1970年代に建てられた賃貸オフィスビルがあり、こうした建物はいささか時代を感じさせるところもあります。
ただ、竣工年月は古くても、その後リフォームを施してきれいになったところは数多く、賃貸オフィスの需要も高いのが秋葉原の特徴の一つです。

秋葉原でオフィスをお探しならオフィサイトがお勧めです

シェアオフィスのウィーワークが日本参入

起業家向けにシェアオフィスを提供する企業として知られるウィーワークがついに日本に参入しました。2018年2月1日、初めてのオフィスを六本木のアークヒルズサウスタワーで開業し、注目が高まっています。ウィーワークは2010年アメリカのニューヨークで設立され、これまでにアメリカ国内をはじめ、海外各国でも事業を展開してきました。アジアでは、北京、ソウル、香港で先駆けてシェアオフィスを開業してきましたが、この度の日本への参入はアジア最大規模となる予定となっています。

アークヒルズサウスタワー 外観
アークヒルズサウスタワー 外観

ウィーワークは、日本でどのような展開をみせていくのでしょうか。今後は六本木を皮切りに、都内では渋谷の開業の発表が予定されているほか、丸の内、日比谷エリアでの開業も検討されています。具体的には、丸の内北口ビルディングや2017年に竣工した「GINZASIX」、新橋のオフィスビルでシェアオフィスの提供を予定しているのをはじめ、その他にも、2018年中に都内だけで10~12箇所での開業を目指していると言われています。さらに、東京以外のエリアにおいても、近年中に大阪での開業を視野に入れているほか、横浜や福岡等への進出も検討しているようです。
ウィーワークはソフトバンクグループと合併し、2017年に日本法人を設立しました。ソフトバンクはウィーワークに多額の投資をしたことでも知られています。2月に開業したアークヒルズサウスタワーのオフィスフロアは既に満室とも言われていますが、その35%がソフトバンクの部門、15%がソフトバンク関連企業であることが明らかになっており、契約のうち5割がソフトバンク系列の企業で占められています。ソフトバンク以外にも、ウィーワークはシェアオフィス事業を手掛けてきた三菱地所とも提携関係にあり、丸の内北口ビルディングにおける4フロア1400席のシェアオフィスは、三菱地所の協力により3月開設予定で準備が進められています。
ウィーワークより先にシェアオフィス事業を日本で展開していた企業としては、イギリスのリージャスやオーストラリアのサーブコープが挙げられます。リージャスは1998年、サーブコープは1994年に日本法人を設立しており、日本各地でシェアオフィスの提供を続けてきました。今後、この2社とウィーワークがどのようにシェアオフィス業界を牽引していくか注目されます。リージャスとサーブコープは、バイリンガル対応の可能な受付スタッフを置くなど付加価値の高いシェアオフィスを提供しています。これに比べるとウィーワークは、お洒落でゆったりとしたオフィス空間や起業家同士のコミュニケーションを図れる環境を重視しているのが特徴です。最近では、ベンチャー企業をはじめ、個人で事業を展開する人も増えてきました。会社に出勤して働くのではなく、ノートパソコンやタブレット等を持参して、Wi-Fi環境のあるカフェなどで仕事をするノマドワーカーも増加しており、一昔前と比べると日本でも自由な働き方ができる時代となっています。
ウィーワークが提供するシェアオフィスは、事務所となるスペース、会議等の打ち合わせをするスペースをオフィスに集うワーカー達が共有するものです。ワーカー達は同じ組織に属していないことも多く、起業家やフリーランスなど様々な形態で働いています。カフェなどで仕事をする場合、隣の席で同じようにパソコンを開いている人を見かけても、そこから関係が発展していくことはあまりないでしょう。その点、シェアオフィスを利用していると、共有スペースで顔を合わせているうちにコミュニケーションが生まれ、仕事の話で刺激を受けたり、コラボレーションが生まれる可能性もあるのです。このような同じ空間で働いている「人と人との繋がり」こそがウィーワークが提供するシェアオフィスの魅力のひとつでもあります。ウィーワークのオフィスでは、コミュニティマネージャーと呼ばれるシェアオフィス内で働く人をサポートする人員が配置されています。コミュニティマネージャーは、会員となっている個人事業主や企業の特性を調べて分析し、方向性が合いそうな会員同士をお互いに紹介する役割も果たしているのです。このような特徴のあるウィーワークのシェアオフィスは、一緒に働く仲間を見つけたい人や事業を発展させたい人の目には、とても魅力的に映るのではないでしょうか。
ウィーワークの日本での展開は、今後も拡大していくとみられています。世界規模でシェアオフィスを提供しているウィーワークの日本進出は、今後の日本の賃貸オフィス事情にも大きく影響していくでしょう。今後もウィーワークの動きから目が離せません。

賃貸オフィスの床の様々な仕様と進化

近年、都心では賃貸オフィスの建設やリフォームが進んでいます。それに伴い、賃貸オフィスの床の仕様も進化しています。それでは、賃貸オフィスの床の仕様にはどのような種類があるのでしょうか。順番にみていきましょう。

・OAフロア
フリーアクセスフロア、二重床、床上げとも呼ばれ、近年竣工の賃貸オフィスに採用されている床の仕様です。床を二重構造にすることで、30~100㎜の空間を作り、電話やパソコン、プリンター、LAN等のケーブルを自由に配線できるようになっています。通常、この二重床の上にカーペットが敷かれています。賃貸オフィスの資料に「OA100㎜」に記載してある場合には、底上げしている高さが100㎜ということになります。

OAフロア
OAフロア

・タイルカーペット
正方形に加工された小型のカーペットで、一般的な大きさは50㎝×50㎝です。この小型のカーペットを床の上に接着剤等を使わずに敷き詰めて使用します。床が汚れた場合にも、その部分のみを取り換えることができるほか、床下の配線工事の際にも一時的に取り外すことが可能など簡単に対応することができます。

タイルカーペット
タイルカーペット

・Pタイル
築年数の経過している賃貸オフィスに多くみられる床の仕様です。塩化ビニル樹脂等のプラスチック系の床材をタイル状に加工して床の上に敷きます。一般的なPタイルは30㎝×30㎝の大きさです。耐久性、耐水性が高く、汚れにくい特徴があり、オフィス、店舗、学校、病院等の床に幅広く使用されています。

Pタイル
Pタイル

・2WAY・3WAY
フロアダクト方式の床のことで、床面のコンクリート内に断面が長方形または台形の配線用のダクトが埋め込まれています。このダクトにコンセントやケーブルを繋いで使用します。ダクトが電話用配線と電気用配線の2回線なら2WAY、電話用配線と電気用配線、LAN配線の3回線なら3WAYとなります。Pタイル仕様の賃貸オフィスでは2WAYの場合が比較的多くなっています。2WAYも3WAYも上にカーペットが敷かれています。

以上が一般的な床の仕様の種類です。近年では従業員一人に一台のパソコンが用意されていることも多く、ケーブルを床の底上げ部分に収納できるOAフロアを希望される企業様が増えています。OAフロアでないとケーブル類がオフィスの床上に出ている状態のため、足やイスを引っかけて転倒や断線の恐れがあります。またOAフロアであれば、レイアウト変更の際にも自由かつ簡単に配線を変えることができます。
そのように便利なOAフロアですが、大きく分けて3つの種類があります。順番にみていきましょう。

・置敷タイプ
パネルの脚の隙間にケーブル類を配線しますが、配線の自由度は3種類のうちで最も低くなります。その分、軽量で建物への負担が少なく、施工期間も短くて済みます。樹脂(プラスチック)製なので、歩行の際に安定感が弱い面がありますが、低コストなため小規模な賃貸オフィスで使用されることが多くなっています。

・溝配線タイプ
置敷タイプに比べて重量がありますが、施工期間は短めです。配線のスペースは支柱タイプに比べて狭いですが、パネルが小さく簡単に取り外せるため手軽に配線を行うことができ、ケーブルの取り出し口の微調整も可能です。歩行も置敷タイプより安定感があります。素材は、一般的にコンクリートで、しっかりしている割に軽量です。コストは3種類のうち中間で、小~中規模の賃貸オフィスで採用されることが多くなっています。

・支柱タイプ
支柱の上にパネルを載せるタイプで、パネルの脚毎に高さの調整が可能です。配線スペースが広く、配線の自由度は3種類のOAフロアのうち最も高くなっています。スチールやコンクリート等のしっかりした素材を使用するのが一般的です。耐久性があり、歩行感も安定しています。デメリットは素材が重いこととコストが高いことで、大規模な賃貸オフィスで採用されることが多くなっています。

OAフロアでない床の賃貸オフィスに入居したとしても、後から工事をしてOAフロアにすることも可能です。ただし、OAフロアには上記のような種類があり、賃貸オフィスの規模等によって適するタイプが異なります。OAフロアへの変更を検討される場合には、まず入居中の賃貸オフィスの特徴や予算等をよく把握してからにすることをおすすめします。また二重床にすることで、天井高が低くなるため、底上げする高さを必要最低限にすることが望ましいでしょう。
業務の効率化やIT化が進むにつれて、企業様が望む賃貸オフィスの床の仕様も進化してきました。自社の条件に合った快適なオフィス環境は、業務自体の効率アップにも繋がります。オフィス移転の際には、新しく契約する賃貸オフィスの床の仕様についてもよく確認するようにしましょう。

アメ横を中心に店舗と事務所が混在した街

上野駅の近くにはアメヤ横丁(通称アメ横)と呼ばれる大規模な商店街があります。アメヤ横丁は御徒町駅・上野駅間を走る山手線の高架橋西側及び高架下の約500メートルを中心に形成されており、約400の店舗がひしめくように軒を連ねています。店舗の種類は食品、雑貨、衣類、宝飾品等が主で、年末には日本全国から買い物客が集結し、そのごった返す様子は年末の風物詩としても有名です。また、アメ横には外国人が経営する衣料品店が多いことでも知られています。アメ横を中心とした上野駅周辺のエリアには、このように店舗が多く建ち並んでいますが、同時に賃貸オフィスも多く存在しています。

アメヤ横丁の様子
アメヤ横丁の様子

上野には上場企業も多数拠点を構えていますが、業種としては、サービス業や機械業、卸売業、金属製品業等が多く見られます。代表的な上場企業として、サービス業では株式会社精養軒、機械業では日立建機、株式会社日本エアーテック、株式会社エヌ・ピー・シー、卸売業では株式会社ナガホリ、株式会社共同紙販ホールディングス、金属製品業では株式会社駒井ハルテック、株式会社アトムリビンテック等が挙げられます。また、上野は、上野恩賜公園が駅からすぐ近くに立地する観光名所でもあります。そのため、外国人観光客が多く集まるエリアでもあり、外国人をターゲットにしたビジネスや旅行等の観光ビジネスにも適しています。賃貸オフィスの種類も豊富で、小規模物件から大規模物件まで多数の物件が揃っているため、各企業様の社員数に応じた物件探しをすることが可能です。さらに、JR東日本の各線をはじめ、東京メトロ等の様々な鉄道路線が乗り入れるターミナル駅で、あらゆる場所へのアクセスが便利な上野駅は、常に賃貸オフィスのニーズが高いエリアです。しかし、渋谷や新宿、池袋等の他のターミナル駅周辺と比べると、賃料はリーズナブルな傾向にあり、この点も上野エリアに賃貸オフィスを借りる大きなメリットと言えます。例えば、銀座線で賃貸オフィスを探す場合、神田駅や日本橋駅、銀座駅、新橋駅など様々な駅が選択肢として挙げられますが、賃料相場は坪1,000円~5,000円ほど、上野駅は安価なためコスト削減を目的としたオフィス移転をはじめ、起業時の場所としても適していると言えるでしょう。同じ坪単価を出すなら他の銀座線の各駅よりも竣工の新しい賃貸オフィスを選択することが出来ます。また、上野は前述のようにアメ横という大規模な商店街が存在し、貸店舗ニーズも高いエリアです。観光地でもあるため、飲食店のニーズも高く、商業性の高い地域です。そのため、税理士や会計士等の士業の方が事務所を構える場所にも向いています。このように、上野駅周辺のエリアは、企業が拠点を構えるオフィス街とアメ横を中心とした商店街という二つの顔を持っており、事務所と店舗が混在しています。物件数も多く、様々な業務形態、業種、規模に応じた事務所や店舗探しができるエリアです。交通利便性に優れていることはもちろん、飲食店やコンビニ等の店舗も多いので、ランチや買い物をする場所も見つけやすいのもポイントです。駅前には上野駅前郵便局が立地しているほか、上野七郵便局も駅から至近に、入谷には上野郵便局も所在しています。また、東上野には台東区役所も立地しており、移転の際の各種手続きもスムーズに進めることができます。上野駅周辺エリアは、このようにビジネスパーソンにとって大変働きやすい街です。常に多くの人で賑わっているため、様々な人を対象にしたビジネスチャンスがあり、企業の事務所はもちろん、商業地である特色を生かしたビジネスにも適しています。賃貸オフィス、貸店舗のニーズ共に高いエリアですが、物件も豊富にあるため、賃料相場が比較的落ち着いているのも特徴です。このように、上野周辺には様々な企業様のニーズに応えることができるの物件が揃っています。事務所の拠点、そして店舗を構える場所として、今後も高い需要が続いていくことが予想されます。

上野(駅)の役割 高崎線・常磐線・新幹線

上野駅の外観
上野駅の外観

上野駅は、現在の高崎線の開業に合わせて、日本初の私鉄鉄道が開業した際に東京の起点駅となった駅です。それ以降、日本を代表するターミナル駅として栄えてきました。山手線をはじめとしたJR線、東京メトロ等、都内を繋ぐ各線のほか、JR東日本の高崎線や常磐線、新幹線等が乗り入れており、「北の玄関口」としても知られています。高崎線は埼玉県さいたま市の大宮駅と群馬県高崎市の高崎駅を繋ぐJR東日本の鉄道路線ですが、運行系統上及び旅客案内上は東京駅から大宮駅間を含めた東京駅から高崎駅までを高崎線と呼んでおり、東京駅の次に停車するのが上野駅になります。常磐線は荒川区の日暮里駅から千葉県、茨城県、福島県を経由して、宮城県岩沼市にある岩沼駅までを繋ぐ鉄道路線です。列車運行上では、東海道本線の品川駅から東京駅及び東北本線の東京駅、上野駅、日暮里駅間、さらに岩沼駅から仙台駅が含まれ、品川駅から仙台駅までを指します。高崎線、常磐線共に、上野駅と東京駅を経由して相互直通運転を行う上野東京ラインです。上野東京ラインは2015年3月に開業し、他に東北本線や東海道本線があります。上野東京ラインの開業により山手線や京浜東北線の混雑率は大幅に緩和されました。また、上野駅には複数の新幹線も乗り入れていることでも知られています。線路の名称上では東北新幹線のみとなっていますが、東北新幹線経由で、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、北海道新幹線が乗り入れており、東京と北方面を繋ぐ重要な役割を果たしています。他にも上野駅には、JR東日本の京浜東北線や山手線も乗り入れています。京浜東北線は、東北本線の近距離電車系統で、埼玉県さいたま市の大宮駅から東京駅、上野駅を経由して神奈川県横浜市の横浜駅までを繋いでいます。山手線は、路線名称上は品川駅を起点として田端駅までを繋ぐ鉄道路線ですが、運行系統上は、東海道本線及び東北本線の一部区間を含めて、東京都内を環状運転する路線です。上野駅をはじめ、東京駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅等、都心の代表的なターミナル駅が山手線上にあります。さらに、上野駅にはJR東日本の鉄道路線だけでなく東京メトロの銀座線と日比谷線も乗り入れています。銀座線は渋谷駅と浅草駅を繋ぐ鉄道路線で、途中に上野駅をはじめ、新橋駅や銀座駅、虎ノ門駅等のオフィス街を形成する駅を経由しています。日比谷線は、中目黒駅と北千住駅を繋ぐ鉄道路線です。途中、恵比寿駅、霞ヶ関駅、銀座駅、上野駅等を経由します。さらに日比谷線は北千住駅より東武伊勢崎線を経由して埼玉県の南栗橋駅まで相互直通運転を行っています。このように、上野駅は多数の鉄道路線が乗り入れるターミナル駅です。また、その乗り入れ路線は都心から日本の北方面をはじめ、神奈川県や埼玉県等、関東の各県までをも繋いでいます。その途中に経由駅として位置する上野駅は、日本のあらゆる方面へのアクセスが良好な利便性の高い駅です。賃貸オフィスを上野駅に構える大きなメリットのひとつは、この交通利便性の高さと言えます。特に「北の玄関口」として有名な上野駅は、日本の北方面や北関東に取引先を有する企業様には大変便利な駅です。さらに、東京駅や新宿駅、渋谷駅等の都心のオフィス街にも東京メトロや山手線によって1本でアクセスが可能なため、あらゆる場所に位置する取引先に行きやすいのが魅力です。上野駅は交通利便性の高さをポイントにして、オフィス移転を検討される企業様には大変おすすめの駅です。また、賃料も都心に比べると比較的低価格なため、コスト削減を視野に入れてオフィス移転を考えられる企業様にも適していると言えるのではないでしょうか。

様々な路線が乗り入れている上野・御徒町エリアの賃貸オフィス

品川インターシティA棟

品川インターシティA棟の外観
品川インターシティA棟の外観

品川インターシティA棟は、品川インターシティに立地する超高層タワービルです。全面を覆うガラス壁と楕円形のフォルムが特徴で、近代的かつスタイリッシュな美しい外観をしています。旧国鉄操車場跡地の再開発プロジェクトの1つであり、1998年に竣工されました。港区港南と品川区北品川にまたがって立地しています。品川インターシティShop&Restaurant棟、B棟、C棟、ホール棟の4棟と隣接するようにしてそびえ立ち、各施設とは、1階以外にも2階に設置されたペデストリアンデッキの「スカイウェイ」で行き来できるようになっています。この「スカイウェイ」は、品川インターシティ内の各施設を結んでいるだけでなく、品川駅や天王洲アイル方面へのアクセスにも便利です。オフィス棟であるA棟は、品川インターシティ内の施設の中で一番品川駅に近い場所に立地しています。建物は、地上32階、地下2階建てでその高さは144.5mにも及びます。延床面積は58,265㎡。3層吹き抜けのエントランスロビーは圧倒的な開放感に満ち、訪れる者に刺激とやすらぎを与える空間となっています。万全のセキュリティ体制が敷かれており、ICカードを所持していなければ、オフィスフロアの入退室、エレベーターの乗降ができないようになっているのも特徴的です。また、ビル内の各所に防犯センサーや火災感知器が設置され、24時間、安全に配慮されたシステムが稼働しています。一流企業が多数入居していることでも知られ、代表的なところでは日立工機や近鉄エクスプレスをはじめ、タキロン、フォーラムエイト、IDEC等が挙げられます。低層階には飲食店も入居中。隣接するShop&Restaurant棟にも多数のレストランやショップが揃っているので、休憩時間には近場でランチやショッピングを楽しむことができるでしょう。ビルの上層階と下層階をつなぐエレベーターは、高・中・低層の3つのバンクに分かれており、各バンクに24人乗りのエレベーターが6~8基搭載されています。コンピューターによって制御された高速かつ安全な運行がなされているので、ビジネスマンで混み合う通勤時間帯にもスムーズな移動が可能です。オフィスフロアは、外観と同様に少し丸みを帯び、1000㎡を超える広々とした開放的な空間となっています。窓際に支柱がまとまって設置されているため、レイアウトも自由に組みやすいでしょう。少しユニークな楕円形の執務スペースなので、各企業様独自のオフィス空間が実現できそうです。熱線反射ガラスを採用した窓からは、都心の見事な眺望を見渡すことができます。自由なレイアウトに対応している3.6mのモジュールも魅力的。さらに、自由な配線が可能なOAフロアが採用されているほか、フロアのEPS内にはNTTをはじめとした光ケーブルが敷設されています。品川の地で、まさに、最先端の情報化システムに対応したオフィス空間が実現されているのです。空調設備には、最新式のペアダクトミキシング空調システムを導入。地域の冷暖房設備から供給される蒸気や冷水を利用したオフィス空調システムが採用されているほか、温度センサーを配置することにより監視室で空調機器の状態を常に管理しているので、いつでも快適な温度・湿度が保たれています。また、全熱交換機や集じんフィルターによる省エネ、オフィスの環境対策も徹底され、エコにも貢献しています。28階にはレンタルオフィスであるサーブコープが入居しており、オフィスビルの多様性を具現化しているのもこのA棟の大きな特徴と言えるでしょう。共有部分には、仕事中ちょっと一息付きたい時のリフレッシュゾーンも。窓際に配置されたスペースはフローリングの落ち着いた空間となっているので、外を眺めながら良い気分転換ができそうです。トイレにはエチケットコーナーのほか、女性専用のパウダールームも完備。ランチの後やアフターファイブ前のメイク直しや身だしなみチェックの際に活用できるでしょう。男性のトイレもハイスペックで清潔感あふれる空間となっています。同じく、オフィス棟であるB棟とC棟はツインビルとしてA棟の隣に林立。また、会議やセミナー、展示会等に利用できる品川インターシティホールは、ホール棟の1階にあり、さらに地下1階には貸会議室も用意されています。各種セミナーや少し規模の大きい会議をする時には有効活用できるのではないでしょうか。隣接する品川グランドコモンズとの間には緑地スペース品川セントラルガーデンが広がり、このエリアで働く人々の憩いの場となっています。休憩中、緑を眺めて癒されたい時や日光浴をしたい時にはA棟から足を延ばしてみるのも良いでしょう。再開発が進み、近年多くのビル建設が進む品川エリアですが、その中でも、この品川インターシティA棟は、ひときわ美しく、見る者を惹きつけるランドマークとなっています。周辺施設との連携も活発で、利便性にも優れている上、ビルそのもののグレードも申し分ありません。品川近辺でオフィスを構えることを考えている方は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。

エネルギーの種類と性質

エネルギーは、大きく分けて化石エネルギーと非化石エネルギーの2つに分けられます。化石エネルギーとは、1億年以上前から堆積した植物・動物の死骸が地圧や地熱、地層の変化を受けて作られたものです。主に、石油、石炭、天然ガスがこれに当たり、化石燃料と呼ばれています。現在、日本のエネルギー供給のうちの約8割をこの化石燃料に頼っていますが、様々な問題点を抱えているのも事実です。まず、化石燃料は有限のエネルギーのため、持続性の問題があります。さらに、化石燃料は燃える時に二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物などを発生し、これらは、地球温暖化や酸性雨など様々な環境問題を引き起こす要因となっています。一方で、化石燃料を使用しないで得られるエネルギーを非化石エネルギーと言います。非化石エネルギーには、原子力エネルギーと再生可能エネルギーがありますが、どちらもエネルギーを放出する際に二酸化炭素を排出しないという特徴を持っています。原子力エネルギーを原料とする原子力発電は、二酸化炭素を排出しない点以外にも、大量の電力を安定して供給できる点やコストが安く済み、経済性が高い点、使用後の燃料を再利用できる点など多くのメリットのある発電方法です。しかしながら、人体に有害な放射線を厳重に管理しなくてはならず、一度事故が起きると、周辺地域にまで取り返しのつかない多大な被害を及ぼす危険性もあります。実際に、1986年、ソビエト連邦(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故や2011年の福島第一原子力発電所事故のような大きな被害も発生しており、原子力発電のメリットがデメリットを上回るかどうかについては、様々な論議がなされています。そんな中、現在、注目を浴びているのが再生可能エネルギーです。再生可能エネルギーは、化石燃料とは違って、資源が枯渇するということがありません。法律で「エネルギー源として永続的に利用することができると認められるもの」と定義されており、日本でも、東日本大震災以降、この再生可能エネルギーへの注目が高まっています。では、具体的に再生可能エネルギーとはどのようなものなのでしょうか。まず、代表的な5大再生可能エネルギーとして、「太陽光」「風力」「水力」「バイオマス」「地熱」が挙げられます。順番に見ていくと、まず再生可能エネルギーの中で最も大きな割合を占めているのが「太陽光」です。太陽の光を利用して発電を行うため、どのような場所でも設置して導入することができます。課題としては、天候の変化に発電量が左右されやすいことが挙げられますが、自宅の屋根や壁など今まで使用していなかったスペースを利用することができるほか、一旦機器を設置すると自動的に発電が行われ、メンテナンスもほとんど必要ないなどメリットも多く、この10年間で導入が8倍に増えているとも言われています。また、「風力」も近年、導入が増加している再生可能エネルギーです。その名の通り、風の力を利用した発電ですが、発電コストが安いメリットがあります。高い効率でエネルギーに変換でき、設備の設置も短期間で済むほか、太陽光とは違って、風さえ吹いていれば夜の間でも発電できるのが特徴です。日本では台風が多いため、気象条件に合った風車の開発が今後求められています。

太陽光発電、風力発電
太陽光発電、風力発電

「水力」は、日本で歴史のあるエネルギー源です。技術も確立されており、河川や用水路をそのまま活用できるため、大規模なダムの建設も必要ありません。さらに、河川の水質改善にも繋がるため、環境にも貢献できる発電方法です。「バイオマス」とは、動物や植物を資源としたエネルギーの総称で、家畜の排せつ物や稲わらを燃やしたり、ガス化したりすることで発電をします。バイオマスの資源は光合成によって二酸化炭素を吸収し成長するため、地球温暖化にも役立つと考えられています。また、家畜の排せつ物など、もともとゴミとして捨てるはずだった物を資源として再利用するのでエコにも貢献できるのが特徴です。ただ、その資源が様々な場所に分散して存在しているため、収集や運搬に手間とコストがかかるのが課題と言えるでしょう。「地熱」は地下にある地熱のエネルギーを利用する発電です。火山列島である日本ならではの発電方法と言っても良いでしょう。枯渇の心配もなく、長期間に渡って昼も夜も安定した発電が行われるメリットがあります。以上が5大再生可能エネルギーですが、これ以外にも「太陽熱」や「雪氷熱」「温度差熱」「地中熱」などの再生可能エネルギーも存在します。現在は、利用するエネルギーの多くを海外からの輸入に頼っている日本ですが、持続性の問題、さらには、地球温暖化をはじめとする環境問題も深刻となっている今、エネルギーについて見直す必要がある時期に来ているのかもしれません。自然に恵まれ、様々な再生可能エネルギーの可能性を持っている日本。日本の未来のため、そして地球の未来のために、今後、再生可能エネルギーを有効に利用していくことが求められているのではないでしょうか。

新宿マインズタワー

新宿マインズタワーの外観
新宿マインズタワーの外観

新宿マインズタワーは、地上34階、地下3階建ての超高層タワービルです。高さは161mにも及び、敷地面積は11501㎡、建築面積3805㎡と大規模です。もともと、旧中央鉄道病院の職員寮だった場所を再開発し、1995年に竣工しました。その名の通り、南新宿エリアに立地していますが、所在地は渋谷区代々木になっています。外観は、ダークグレーの御影石にガラス窓が並び、近代的かつスタイリッシュ。縦長のすっきりしたフォルムながら重厚感が漂っています。構造形式は鉄骨造りで、エレベーターは全部で24基搭載。名だたる一流企業が拠点を構えていることでも知られ、主な入居テナントは、トレンドマイクロ本社をはじめ、シティバンク、EMCジャパン、積水ハウス等。低層階には店舗も入居しており、1階にはスターバックスが、地下1階にはファミリーマート、またサブウェイをはじめとする飲食店がテナントとして入っています。また、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、シティバンク銀行の3バンクが入居しているため、休憩時間のランチ、銀行手続きを外出せずに済ませることができて便利です。新宿サザンテラスと陸橋で繋がっているほか、地下が都営地下鉄大江戸線の新宿駅と直結しているため、地上に出ずに通勤することも可能です。高さ105mの吹き抜けアトリウムを中央に挟み、オフィスフロアが2つに分割されているのも特徴的で、「自然光のあふれる明るいオフィス」が設計のコンセプトになっています。事実、室内は4面からの採光が確保でき、日当たりは抜群。さらに、高さ2670mmの天井は、照明機具の移動が自由に行えるグリッドシステム天井が採用されているので、オフィスレイアウトに自由が利きやすくなっています。また、床下にOA機器の電源等を収納可能なフリーアクセスフロアとなっているため、すっきりしたオフィス空間が実現されています。15階には、貸会議室が設置され、セミナーやミーティングでの利用も可能です。以上のように非常にハイスペックな新宿マインズタワー。タカシマヤ等の商業施設も程近く、環境面の利便性も抜群なのでオフスを構える場所として申し分ないでしょう。

新丸の内ビル

新丸の内ビルの外観
新丸の内ビルの外観

新丸の内ビルは、千代田区丸の内一丁目にそびえ立つ超高層タワービルディングで、通称「新丸ビル」と呼ばれています。新丸の内ビルは、もともと1952年に建設された新丸の内ビルヂングを建て替えたビルで、丸の内ビルディング、通称丸ビルとは行幸通りを挟んで向かい合わせに位置しています。コンセプトデザインをイギリスのホプキンス・アーキテクツが担当したことでも知られ、黒を基調としたガラス張りのスタイリッシュな外観は、丸の内を行き交う人々の目を惹きつけると共に、周囲の建物や環境とも見事に融合しています。地上38階、地下4階建ての超高層ビルで、地上高は197.6m。敷地面積・建築面積・延床面積は、それぞれ100,21,31㎡・7,613,99㎡・95,489,67㎡です。エントランスを抜けると、近代的かつ開放的なエントランスホールの空間が。モノトーンの中に設置された赤いベンチが印象的です。オフィスゾーンへは専用のゲートを通らないと入れないようになっており、セキュリティ対策も万全の体制が敷かれています。エレベーターは32基を搭載。広大な駐車場の駐車可能台数は370台です。9階から37階までがオフィスフロアで、シティバンク銀行、シティ証券グループをはじめとした一流金融系企業をはじめ、旭硝子、東洋エンジニアリング、日本信号などの大手企業がオフィスを構えています。テナント専用のラウンジが設けられているのも魅力的で、仕事の合間の憩いのスペースとして利用されています。さらに、テナント企業のみが利用できるフィットネス施設やカフェも完備されており、快適なオフィスライフを徹底サポート。ビル内の会議室は、大・小様々なタイプがあり、利用人数によって使い分けられるようになっています。ロッカールームも完備されているので、荷物をオフィス内に持ち込む必要がないのも便利でしょう。地下1階から7階までは商業施設で、地下1階から4階までがショッピングフロア、5階から7階までがレストランフロアとして利用されています。物販店113店舗、飲食店40店舗とかなり充実しているので、お昼休みのランチはビルの外に出ずに済ませることができるほか、アフターファイブの食事や買い物も手軽に楽しめるでしょう。10階には、「EGG JAPAN」と呼ばれるベンチャー企業のビジネスの発展を支援する拠点があり、ビジネス開発オフィスとビジネスクラブ「東京21ⅽクラブ」から構成されています。日本でも有数のビジネス街、丸の内エリアのランドマークとして佇む新丸の内ビル。歴史深い環境の中、新たなビジネスの発信場所という役目も担いつつ、今後さらに発展を遂げていくことは間違いないでしょう。

地球人口の行方

現在の地球の人口は、国連の「世界人口白書」によると70億人に達したと言われています。18世紀の産業革命以降、世界人口の増加速度は進む一方で、特に19世紀末から21世紀にかけては人口爆発とも呼ばれるほどのスピードで増え続けています。しかし、今のように人口が増加し続けていくことは地球にとって必ずしも良いことばかりではありません。人類が増加すればするほど、地球のあらゆる資源が貪られていきます。さらに、産業活動を支えるために化石燃料を使用しなければならず、温室効果ガスの排出量も増加していきます。そして、生態系や環境の破壊にも繋がっていくのです。約4世紀の間に、地球の人口は20億人増加しました。しかし、ここ60年の間には世界の出生率が約半分に減少しているのも事実です。これは、先進国の人口が減少傾向にある一方で、新興国では人口が増え続けており、全体としての世界人口は増加しているためだと見られています。先進国の減少分を新興国の増加分が上回っているため、2050年頃までは世界の人口は増え続けるのではないかと言われています。2065年には世界総人口は100億人に達するという見方もあり、その時には先進国を中心に高齢化が進んでいるのではないかとの懸念も出ています。

世界人口の増加
世界人口の増加

このように、様々な問題を抱えている地球人口の行方ですが、増加を緩やかにして人口を安定させるには、一体どうしたら良いのでしょうか。ある専門家は、その鍵は「出生率を抑えること」だと述べています。アフリカの多くの諸国の人々は避妊の知識を持っていません。出生率も高く、1世帯あたりの子供の数が7人という家庭も多いようです。これらの国は貧困に苦しめられ、常に食料難にさらされているため、せっかく生まれてきた子供が餓死する事態も多発しています。このような状況への解決策として、経済学者達は教育の向上を掲げています。特に、女性に家族計画の教育を促すことで、自らの受胎を調節することができるようになるのではないかと考えられています。しかし、実際に家族計画を行うことによって下がった出生率はたったの10%だとも言われており、アフリカ諸国の人々の意識全体、生活の質そのものを変えていかない限り、根本的な解決には至らないのではないかとも見方も強いようです。宗教的な理由から避妊や中絶ができない国もあることから、この問題が解決に導かれるには今後もしばらく時間を要するでしょう。1970年代にインドで行われた強制避妊術や中国の「一人っ子政策」のように、人口への対策は常に危険をはらんでいるのも事実です。インドは、強制的な集団不妊手術が行われていた歴史を持っています。1970年代初めには、インディラ・ガンディー元首相の下、男性のパイプカットや貧しい人々への強制的な避妊手術がまかり通り、一部の州では避妊手術を受けないと住宅の公的補助が受けられないなどの処置が下されました。この制度に対しては国民の抗議も激しく、ガンディー元首相が政権を下りると共に廃止されましたが、それ以降もインドでは不妊手術の問題が度々ニュースとなっています。先進国では、避妊具にピルが使用されるのが一般的ですが、新興国では女性の不妊手術が行われることが多く、手術の際に使用される医療器具や薬品の汚染から事故が発生しています。お隣の中国では1979年から「一人っ子政策」が続けられてきましたが、2015年、ついに廃止となりました。このニュースは日本のみならず欧米でも大きく報じられましたが、この政策自体が人間の自由を侵す残虐な政策だとする意見も少なくありません。もともと人口増加による食糧危機への対策として始まった「一人っ子政策」ですが、インドの場合と同じような強制的な避妊手術や妊娠後期での中絶、さらには乳児の殺害といった考えられないような残虐で非人道的な行為が行われていたとも言われています。国民の出産を政府が操縦することについては人権上の問題だとする見方も強く、さらに「一人っ子政策」が廃止されたとは言っても、今後も3人目の出産は認められないなど、いまだ国民が子供を何人持つかの自由が与えられた訳ではありません。このような状況から、長きに渡って続けられてきた残虐な政策が終焉を迎えたことに対しても、各国の見方は冷ややかなものになっています。地球は無限大の広さを有している訳ではありません。人類が増えれば増える程、地球に与える負荷量も増加します。人間にとって恵み深い資源を与え続けてくれた地球を守っていくために、これからは人間が努力をしていく必要があるでしょう。決して、インドや中国のようなやり方ではなく、倫理的、生産的な方法で地球人口を調節していくことが今求められています。それこそが今後も人類と地球が共存していく唯一の方法だと言えるのではないでしょうか。未来の地球のため、そして人類のさらなる繁栄のためにできることを私達が考えていかなければならない時がやって来ているようです。

東京の賃貸オフィスに関連する情報サイト