虎ノ門タワーズ

虎ノ門タワーズの外観
虎ノ門タワーズの外観

2006年にオープンした虎ノ門タワーズは、港区虎ノ門の丘の上に位置する複合施設です。オフィス棟である虎ノ門タワーズオフィスとレジデンス等である虎ノ門レジデンスの2つの高層タワーから構成されています。鹿島建設所有の施設ですが、そのデザイン性の高さから、第49回BCS賞(建築業協会賞)、第17回AACA賞(日本建築美術工芸協会賞 )奨励賞、日本建築学会作品選奨などの多数の賞を受賞しています。オフィス棟は、黒のカーテンウォールのシックな外観。白を基調とした清潔感あふれるレジデンス棟とのコントラストも美しく、2つの高層タワーの間はサンクンガーデンと呼ばれる広場で繋がれています。このサンクガーデンは一般にも開放されており、虎ノ門エリアを訪れる観光客や周辺で働くビジネスマン達の憩いの場となっています。広場には、「KAJIMA彫刻コンクール2006」で大賞を受賞した小笠原伸行氏作の「三つの響きあうかたち」のオブジェが設置され、行き交う人々の目を引いています。虎ノ門タワーズのオフィス棟である虎ノ門タワーズオフィスは、地上23階、地下3階建て、建物高112.4mの超高層タワーです。延床面積は59,704m²(18,060坪)で外観は黒のアルミユニットカーテンウォールで覆われています。広大な駐車場が完備されており、テナント用の月極駐車台数は34台、24時間営業の時間貸駐車場台数は20台です。エレベーターは、高層階、低層階、地下階に分かれ、高層階と低層階にはそれぞれ6基、地下階には2基搭載されています。また、このビルのエレベーターシステムは世界でも最先端で、行き先階を前もって登録しておくことのできる「NPI」が導入されています。これにより、待ち時間を短縮できるほか、各階毎にエレベーターが停止するストレスも和らげられます。エレベーターホールの混雑も少なくなり、それぞれのオフィスまで快適に行き着くことができるように配慮されているのです。さらに、虎ノ門タワーズオフィスは優れた耐震機能を持つことでも知られています。エレベーター管制運転システムや鹿島早期地震警報システムを導入しているほか、強い耐震性のある柱を設置し、地震の揺れに強いオイルダンパーを使用することで、震度6強の大地震にも耐えることが可能だと言われています。東日本大震災以降、都心における直下型地震の発生が危ぶまれている昨今、この優れた耐震機能は虎ノ門タワーズオフィスで働くビジネスマンに大きな安心感を与えるでしょう。広々として開放感のあるエントランスホールには、複数のテーブルとイスが設置され、簡単なミーティングスペースとして利用できるようになっています。さらに、ビルの10階にはマネジメントオフィスが設置されており、各テナントからの問い合わせに対応しています。有料ではありますが、会議、プレゼンテーションなどに利用できるカンファレンスルームも設けられており、入居企業の方達は便利に活用されているようです。地下1階と1階にはレストランが入居しているので、お昼休みのランチも外に出ずにビル内で済ますことができるでしょう。セブンイレブンも1階に入居しており、手軽に買い出しに行くこともできます。実際に仕事をする場所であるオフィスフロアは、貸室総面積が33,703.18m²(10,194.97坪)、基準階貸室面積は1,503.17m²(454.70坪)。オフィススペースのコンセプトには「テナント・オリエンテッド」が掲げられ、使い勝手の良さが何より優先されています。オフィスへの入退室は、24時間対応の非接触型ICカードにより可能となっており、万全のセキュリティ対策が敷かれています。特徴としては、広々とした凹凸の少ないオフィス空間、2.8mとゆとりのある天井高、柱を窓際・壁際に集約することでの開放感、3.6mモジュールの採用、窓面を大きく取った採光の良さ等が挙げられ、機能性と快適さを併せ持つハイスペックなオフィスフロア空間が実現しています。さらに、超高層ビルとしては初となるダブルスキンカーテンウォールを採用し、窓際の熱環境を快適に保つ配慮がされています。使用されているペアガラスとフロートガラスは優れた断熱性と遮光性を持ち、その間に外気を入れることで太陽の光の負担を軽減させています。気候の良い季節には、換気パネルを開放することも可能となっており、外の自然の空気をオフィス内に取り入れることもできます。このようなグレードの高さが際立つ設備に加え、虎ノ門タワーズオフィスでは環境に配慮したエコ活動にも取り組んでいます。自動的に照度を調整する自動調光システムを採用しており、太陽の光がオフィス内に自然と入る日中の時間帯には照度が抑えられるため、無駄な電気を使用することがなく、エコへの貢献ともなっているのです。周辺にホテルオークラをはじめとする数々の一流ホテルが立地し、複数の大手金融機関や郵便局からも程近い虎ノ門タワーズオフィス。ビル自体のグレードの高さに加えて、仕事を円滑に進めていくための環境も整っています。霞が関や国会議事堂などの日本の中枢からも至近に位置していること相まって、虎ノ門タワーズオフィスに事務所を構えることは企業のイメージアップになること間違いなさそうです。