六本木ヒルズは、2003年の開業以来、東京のランドマークとして発展を続けてきました。中でも、六本木ヒルズのシンボルである六本木ヒルズ森タワーは、圧倒的な存在感を放っています。地上54階、地下6階建て、高さ238メートルの超高層タワーは、低層部にショッピングモールを構えるほか、中層階にオフィスフロア、上層階に美術館や文化施設から構成される森アーツセンターと森美術館を有し、屋上には都心一の展望台の高さを誇る東京スカイデッキが位置しています。
7階から48階とビルの大部分を占めるオフィスフロアの基準階貸室面積は約4,500 m²で国内最大級の規模を誇ります。オフィスフロアにはセキュリティゲートを通らなければ行くことができなくなっており、徹底したセキュリティ対策が実施されています。さらには、超高速ネットワークや基準以上の耐震強度を持つことでも知られ、数ある都心部のオフィスビルの中でも群を抜いたハイグレードビルであることは間違いないでしょう。特に耐震性には優れており、東日本大震災発生の際にも、ほとんど影響を受けなかったと言われています。森ビルが「逃げ出す街から逃げ込める街づくり」をコンセプトとして設計しただけのことはありそうです。また、森タワーは東京ガスによる発電と熱供給設備を有しているほか、灯油による自家発電設備があり、さらには東京電力によるサポートも受けているため、全部で3種類の電源を確保しています。自家発電設備を常用として完備しているオフィスビルは都内でも稀有であり、その体制の万全さがうかがい知れるでしょう。オフィスフロアに入居中のテナントには、外資系企業をはじめとした名だたる大企業が揃っており、主なところでは、43~48階に入居中のゴールドマン・サックス・グループをはじめ、森ビル株式会社、Google株式会社、アップルジャパン、レノボジャパン、グリー株式会社、BS朝日などの超有名企業が居を構えています。延床面積は379,408.63 m² 、総貸室面積は179,013.58m²。広大な駐輪スペースの駐車台数は実に1017台です。また、六本木ヒルズ森タワーが有するエレベーター数は20基以上になりますが、その中の高層階・地上をつなぐエレベーターとオフィスフロア・地上をつなぐエレベーターは2階建て構造になっています。さらに、乗降階によって地上の乗り場が上下に分かれているエレベーターは37基とも言われています。
オフィスフロア以外の構成は、1~6階までは商業フロアは広がっており、2~5階がレストラン・ショッピングフロア、6階には銀行や診療所、旅行代理店が入居しています。
さらに、六本木ヒルズには、森タワー以外にも3棟のオフィスビルが立地しています。ヒルズの玄関口としても知られる地上15階、地下2階建ての六本木ヒルズゲートタワーは、2階までは店舗等の商業施設が広がり、3~9階がオフィスフロア、10~15階が住宅施設で構成されています。
また、日比谷線の六本木駅と直結し、その名の通り六本木ヒルズの北側に位置する六本木ヒルズノースタワーは、1971年竣工と歴史の古いオフィスビルです。地上18階、地下4階建てで、地下1~2階までが店舗等の商業施設、上層階がオフィスフロアで構成され、主なテナントとしてコカ・コーラ カスタマーマーケティング本社が入居していることでも知られています。
さらに、六本木ヒルズの開業と時を同じくして竣工したけやき坂テラスは、けやき坂入口に立地する地上6階、地下1階建てのオフィスビルで、1~2階が店舗等の商業施設、3~6階がオフィスフロアで構成されています。
さらに、複合都市としての機能を持つ六本木ヒルズは、オフィスビルビル以外にも多彩な施設を有しています。43階建てのツインタワーを中心に、4棟、総戸数793戸から構成される六本木ヒルズレジデンス、麻布十番商店街に隣接して佇む六本木ヒルズゲートタワーレジデンス等の集合住宅施設。癒しとくつろぎの空間、ホテルグランドハイアット東京、六本木ヒルズスパ。テレビ朝日本社社屋。国内最高峰のシネマコンプレックスとして知られるTOHOシネマズ六本木ヒルズや野外エンターテインメントスペース、六本木ヒルズアリーナなどの娯楽設備も整っています。森タワー53階には世界で一番空に近い美術館として知られる森美術館、1階下の52階には幅広いジャンルの展示が開催される森アーツギャラリーがあります。同じく52階の東京シティービューは、東京タワーやスカイツリーを超える海抜270m、地上238mに位置し、オープンエア形式の展望施設としては日本一の高さを誇っています。51階に位置する六本木ヒルズクラブは、高級会員施設制であり、会員のみが入店できる高級飲食店で構成されています。他にも、会員制のライブラリー、スクールである六本木アカデミーヒルズやアメリカ人向けのインターナショナルスクールなどの教育機関もヒルズ内に立地しています。ありとあらゆるジャンルの施設が集結し、多彩な人々が集う六本木ヒルズ。その中で、圧倒的な存在感を見せる超高層タワー、六本木ヒルズ森タワーは、今後も東京のランドマークとして日本全体を牽引していくでしょう。